ゲームづくりにおける効果性

昨日読んだ記事がとても良かった。

久保建英が見つけた地球上で最高の師匠:シルバの金言が与えた「結果」と特別な関係

久保がシルバから多くのことを学んでいるという内容。

「止まれ、そして見ろ。スペースはいつだって存在している」というのは本当に金言で、読み終えた後に色々と考えさせられた。これをシルバが久保にアドバイスとして言ったことにもさらに深みを感じる。

“シルバの助言通り、久保は無闇に「ギアを一段上げてプレー」することを止めるようになった。” という具体的な変化にも触れられており、これ以外にも多くのことを久保はシルバから吸収しているのだと思う。

そして、総じて久保が今学んでいること、突き詰めているテーマは、「決定的な存在になること」だと。

これを分解すると「いつ止まるべきか」「いつ走るべきか」「いつプレスにいくべきか」をその状況に合わせた最適な (合理的な) 判断でプレーし、試合を決定づけるシーンをいかに作り出すかだと述べられており、これは「ゲームづくりにおける効果性を追求している」とも言い換えられる。

チーム状況や試合展開に応じて、最も効果的なプレーを選択することは簡単なことではない。

効果的なプレー選択とは、「過去文脈としての試合展開と現在の状況を汲んだ上で、認知から弾き出された選択肢を複数挙げて比較と予測を行い、優位な展開に持ち込める (変えられる) 可能性の高い選択肢を1つを選ぶこと」だと一般人なりに言葉として理解はできるものの。世界トップレベルでやり続けることの難しさは全く想像できないし、やり続けたことで結果を残してきたシルバから直接久保が学べていることは幸運であると思う。

記事中では「ゲームづくりにおける効果性という点で、シルバと比肩できる選手はいない。彼はこの世界であまりにも稀な、孤高の渡り鳥だ」とも称されていて、本当にその通りだなと。

周りも同じコメントをしている通り、ファンとしては出来る限り長く一緒にプレーしてほしいと思うばかり。

最後にオタク目線を加えると、37歳のレジェンドと21歳の新星という師弟関係を持つ2人がピッチ上で躍動しているのが良い。

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