2025年の振り返り
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仕事
総じて満足のいく結果を得られた一年だった。
わかりやすい成果は外向きには出せていないが、来年の春頃には出せる見込みなので、そこまで気を緩めず走り抜けたい。
直近2年で、かなりスタイルや立ち回りを変えた。
この1年で見ると、スキル・知識・経験値のいずれもしっかり伸びており、それが充実感につながっている。
4月にギアを入れてから12月まで、かなり詰め込んでやってきた。5月、6月、7月あたりはヒリヒリする状況で、毎日が勝負という気概で生きていた。
8月以降はとにかくテストに没頭していて、キャリアの中でも、ここまで突き詰めたことはないと思うほどやった。
肩書きはSoftware Engineerだが、実態としてはProduct Manager、Project Manager、Technical Consultant的な仕事の方が近い気がする。
プレイヤーとしてやっていくことは、完全にやめた。後悔もまったくない。
これからはマネージャーとしてやっていくと決めた。
ここでのマネージャーは、人を見る、事業を見るといった細かい棲み分けをせず、とにかく状況をなんとかして、何でも良くする役回りとしてやっていきたいと思っている。
なので、必要であればコードも書くし、前面に立って交渉や調整も喜んでやる。
事業の成功と組織の成功に真摯に向き合い、安定して継続的に結果を残せる人間として、ここから数年はやりきりたい。
これまではSoE的なシステムに携わってきたが、今は完全にSoR的なシステムを開発している。
3年前に立てた仮説が当たっていた。時代が来ることは見えていたので、その波に乗れているのは良い。仮に空振りになっても仕方ない、と思えるくらいの覚悟はあった。
もう一つ書いておくと、「仕事は年齢ではない」ということを改めて感じた一年でもあった。
今の現場では、協業先で4つ下のPMと仕事をしているのだが、彼は本当に仕事ができ、毎回驚かされてばかりだった。
自分が欲しくても持てない何かを持っている人には、素直に嫉妬心が生まれる。だが、それを超えた先にある尊敬やリスペクトを持てるかどうかに、年齢はまったく関係ないと実感した。
バチバチ議論することもあるが、お互いに筋の通った論理で会話ができ、最終的には折衷案に至ったり、譲歩したりされたりしながら、目的達成に向けて良い着地点に辿り着ける。議論後はノーサイドで切り替えて次に向かっていける、とても良い関係だ。
これがなければ今年はどうなっていたのか、想像もできない。当たり前ではないが、こうした関係性や人は、これからも大事にしていきたい。
技術
驚きを書くと「驚き屋」っぽくなる気がして気が引けるが、素直に書く。
AI技術の進歩が凄まじい一年だった。
Claude Codeが出たのが5月とは思えないほど、短期間で開発生産性が劇的に変わった。
「これがゲームチェンジか……!」と、久しぶりにワクワクした。
iPhoneが出始めた頃と似ている感覚がある。
いろいろなツールを使ってみたが、今のところはClaude CodeのCLIが一番良いと感じている。
仕事での生産性向上が最もわかりやすい。もともと原則が厳しく敷かれたプロダクトであるため、Claude Codeを使うとアウトプットの精度が高い。E2Eテストなども、最後に少し手直しするだけの状態のものが、10分程度で出てくる。
もちろん、出てきたものをそのままPRに出すことはせず、人の目でチェックはするが、従来2〜3時間かけていたものが10分で仕上がるのは、やはり凄まじい。
10年近く積み上げてきた経験や知識が、こうも簡単にAIに置き換えられてしまうのかという悲しさもあった。一方で、うまく使いこなすにはそれなりの経験や知識が必要であり、その点はアドバンテージにできると感じているので、総じてポジティブに捉えている。
原則が徹底されていると、Claudeが出力する成果に対して明確な基準を設けられる。期待値が明確になり、成果を微調整するだけで良くなる。
一方、原則がない環境ではAIが好き勝手に成果を出すため、短期的にはスループットが上がるかもしれないが、1年も経てばメンテナンス性の課題が顕在化し、破綻する未来が見える。
自分がERPのようなSoRの性質を持つシステムに軸足を置くべきだと考えていた理由はここにある。きちんと原則を敷いた環境でAI進化の波に乗れれば、従来はひっくり返せなかった基幹システム領域にスタートアップが侵食できる。結果として、巨大な市場を従来の1/10のコストと組織規模で取りにいけると考えたからだ。
答え合わせをするにはまだ早いが、今のところ手応えはあり、理想的なシナリオで進められている。ここから3〜5年、具体的な結果として明らかになるまで、この未来に賭けたい。
開発

夜の時間に1時間ほどAIで遊ぶ習慣ができ、結果的にコミット数は6,000近くまで伸びた。去年とほぼ同じくらいだが、体感としては意外だった。
文章
昔に比べて、1回あたりに書く量は減った。以前は平気で6,000文字ほど書いていた。
今は1,000〜2,000文字を軽く書く感じで、「しずかなインターネット」に、気が向いたときに投稿している。
本数としては27本で、量という意味ではよく書いた一年だった。
引き続き、書く習慣は続けていきたい。
ビール
今年も飲んだ。ただ、去年よりは減っている。
仕事に没頭する期間があったのが大きい。
仕事に影響を与えたくなかったので、意図的に飲まない期間を作った。
来年も探究を続けたい。
https://www.yamarkz.com/blog/beer-memory-2025
サッカー
今年もたくさん観た。
https://sizu.me/yamarkz/posts/76tt6nwuska7
2025年にやっていきたいこと
いろいろあるが、まずは今の取り組みをきちんと着地させ、結果を出すこと。
それ以降はまだ見えていないが、安定して成果を残すことはもちろん、よりレバレッジを効かせて成果を出すことにも意識を向けていきたい。
また、今年は見知らぬ土地に出かける頻度が少なかったので、来年は「未開の地に行くこと」を一つのテーマにして過ごしたい。